モタードに強い!大阪の愉しいバイクショップGLIDERIDEのブログ
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セッティング入門

グライドライドレーシングのライダーでもあり、ファンライドスクールの主任インストラクターを勤めるKISSYコト岸田尊陽(タカハル)選手。
もう忘れちゃってる方もいらっしゃるかも知れませんので、イチオ、補足しておきますと03/04年と2年連続で鈴鹿8耐総合5位という凄い成績を残しているロードレースのトップライダーだった(過去形で失礼w)のですョ。
※三苫画伯ばりの大雑把な画はご愛嬌?w



そんなキッシーが現在勤めているレーシングワールドのパーツメーカー部門R-POWER(ウチのパーツの業販窓口もやってもらってるトコです。)のブログにキッシー自身が車体セッティングの考え方や進め方についてシリーズで記事を書いてます。

何もわからずにいじりたおして訳がわからなくなってライディングの方にまで悪影響、なんて方もよく見かけますので、あれこれいじる前に基本的な考え方や進め方は勉強しておいて損はないと思います。




で、セッティングについて私が思うのは、ライダー側で対処した方がいいんじゃないかな?ってトコをセッティングの問題だと思い込み迷路にはまったり、逆にセッティングで解決した方がいいはずの問題をライダー側が無理に対応してリスクが高くなったりペースが上がらなかったり、って感じで、ライダー的に両極端なケースもありますが、自分自身でも頭の中では理解してるつもりでもいまだにそういうことをしてしまったりすることもあったりして結構難しい問題なんですが、要は問題解決に当たっては走りと機械的な面の両面について高い理解度が必要になるってことなんです。

たとえば、ライダーに機械的知識がまったくなく、担当するメカに走りへの理解度がまったくなければ、問題を解決することが非常に難しいのは容易に想像できると思いますが、ただ、ライダーの多くがその両方を高いレベルで理解していくことはかなり困難で、たとえば、外から調整できる範囲で対応できないようなケースでシムの設定についてまで自分で詳細にリクエストして、それがイメージに近いモノに仕上がるなんてコトはたとえばオールスターシリーズに出ているようなレベルのライダーでもかなり少数だと思います。

そういったケースに対応できるのはやはり私達のようなプロショップになるワケですが、ただ機械的側面だけを理解していても、実際の走りの中でおきている事をイメージできないと、問題がセッティングの問題なのか、もしセッティングの問題であれば、それはどの部分なのか、もしシムの設定だとすれば、どこにどの程度シムを積めばいいのか、というようなトコロまで具体的にイメージすることはかなり難しいと思われます。

つまり、可能な限り少ない回数でイメージに近いセッティングに仕上げるためには、作業を依頼するユーザー様だけでなく、ショップ側にも走りに対する高い理解度が必要なワケで、私が今も走り続けているのはそのためだったりもします。



そういった経験が生きているのがグライドライドのサスペンションセットアップメニュー。
現在はWR250XDR-Z400SMDトラッカー/250SBの国産市販モタード各車種向けに、自分自身の走りだけでなく、スクールやイベントなどを通して得た多くのユーザーからのフィードバックをベースに、特にレアルワンなどのイベントレースやエリア選手権に出場しているレベルのライダーの皆様をメインターゲットとした、出来るだけいろいろなコースや幅広いスタイルの走りをシュミレーションして設定しています。

中身をメーカーが想定しているより少しレンジの高いスポーツ~レース向けに対応できるよう変更してありますので、外からの変更だけでもかなり幅の広いシチューエーションや走りに対応出来ると思いますので、車体セッティングの理解度を高めていきたい方もぜひお試し下さい。
by glideride | 2009-07-03 16:45 | お役立ち情報