モタードに強い!大阪の愉しいバイクショップGLIDERIDEのブログ
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エンジンオーバーホールの測定データ一覧表が完成?
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数年前から何度も作りかけては挫折してた・・・(・∀・;)
エンジンオーバーホール時の測定データ一覧表がどうにか形になりました。(・∀・)v

そんなのサービスマニュアルに書いてある測定箇所を
一覧にすればイイだけなんじゃ?
なんて思う方もいらっしゃると思いますが、
マニュアルに書いてる測定箇所や測定方法って
メーカーや車種によってバラバラで、
しかも、ぶっちゃけ現実的には測ってもほとんど意味のないトコが沢山あって、
書いてるトコを全部測ってたら、かなり時間の無駄になって、
結局コスト(つまり御代w)に反映してしまうので、
現実的な管理のために必要最小限の箇所を
リストアップすることが必要
だったのですが、
なかなかそれがまとまらなかったんですよね。(´;ω;`)



で、その現実的な管理ってのが非常に難しくて、
部品交換の必要があるのかどうかって判断をする際、
サービスマニュアルの数値をそのまま鵜呑みには出来ないんです。

マニュアルの限度値って、
かなり部分がほぼ壊れる直前の数値で、
言って見れば、ブレーキパッドの残量を書いてるようなものなんです。

ブレーキパッドなら外から見ればわかるので、
使おうと思えばギリギリまで使えなくも無いけど、
(ホントはブレーキパッドも限界まで使わないほうがイイのですが。)
普通、エンジンの中身はそういうわけにはいきませんよね。


あと、もっと厄介なのは、
ほとんどのエンジンの中身のパーツは、
ブレーキパッドのようにほぼ使用に比例して磨耗するわけじゃないってこと。

磨耗が使用状況にある程度比例して進んでくれるのであれば、
現時点での走行時間や距離から、
同じような乗り方であれば大体これくらいは持つんじゃないかという、
判断もできるのですが、
エンジンの場合、それが非常に難しい。


まず、ボールベアリングなんかは基本的に材料の疲労で寿命が決まるので、
測定では状態の判断はできません。
なので、走行時間や距離で交換時期を決めるしか無いのですが、
実際の寿命は走行状況によってまったく違ってきます。

ということで、磨耗によって寿命の決まる箇所の数値で、
ある程度、把握していくことが必要になります。

一般的にはピストンとシリンダーの磨耗状況が
ある程度判断の目安にはなるのですが、
これがまた曲者で、
経験上、どうもクランク回りへの負担と
比例しないケースが多い感じなんです。
※車種によって違うのはもちろんですが、同じ車種でも使い方で変わってるケースもありそう。

ということで、クランク回りはクランク回りで見たいのですが、
たとえば、写真のコンロッド大端のアクシャルクリアランスなんかも、
初期なじみである程度磨耗が進んだ後は、
変化量が極めて少なくなり、
(場合によってはほとんどゼロになるケースもあるらしい)
その後、あるポイントから急激に磨耗が始まることが多いので、
数値で状態を把握するには、かなり正確な数値が必要になるのですが、
ハスクバーナのマニュアルなんかは具体的な測り方も書いてなかったりw
某メーカーのマニュアルなんかには写真が載ってるのですが、
その測定方法だとデータのバラつきが大きくなったり、って感じで、
使用状況を推測するデータとしては使えないんですよね。

ややこしいことを、ごちゃごちゃ書きましたが、
要はマニュアルのデータで壊れる前に、部品交換の管理しようと思ったら、
毎走行ごとぐらいに、オーバーホールしなくちゃいけないってこと。


※ぁ、あくまでレーサーの話です。
国産市販車は、通常、大事なトコは余裕もって作ってあって、
いきなりぶっ壊れることは少ないので、そんなにシビアに考える必要はないです。


当然、そんなことが可能なお客様はほぼ居ないので、
現実的なご依頼の場合、元のデータもわからないままに、
次のオーバーホールまで持つかどうかの判断を
ある程度でもしなくちゃいけないわけです。


そんなこんなで、昨シーズンあたりから、
繰り返しオーバーホールさせてもらえる
レース使用車のオーバーホール作業がかなり増えて来たので、
精密にデータを測定して実際の磨耗状況を把握出来るよう、
1/1000スケールのダイヤルゲージも用意して、
安定して測定できる方法でデータとして残して行くことにしました。
(で、写真には肝心な箇所は写してなかったり。w)

もちろんクランク回りの他にも、これまでの経験上、
トラブルやパワーダウンの原因となる箇所についても、
出来るだけ正確に把握できるよう、
ちょと勉強もし直して、今後の参考になるようなデータを記録していく予定です。

そんなこんなで、実は今回も途中で挫折しそうになりましたが、w
胃に穴が開きそうな感じを乗り越えてw今回はどうにか形にしてみたので、
実際に使ってみながら改良を加えて行こうと思ってます。



ん~なんか更に食えない方向に向かってるな。。。(・∀・;)
by glideride | 2012-02-20 00:11 | 部用品サービス情報 | Comments(0)