今週も、またまた連続サスペンション劇場
2012年 01月 17日
あまりハードに使ってた様子ではなさそうですが、 長いことオイル交換してなかったようで、 かなりワニス状の汚れが進行中でした。 でも、この程度までならシムの間にカスがびっしりってトコまでは いかないので、 ↑通常の清掃作業&オイル交換で当分気持ちよく乗れるようなります。( ̄ー ̄)v が、これ以上汚れが酷くなってくると、 ナットのカシメ飛ばして、シムまで全バラ作業になるので、 リバルビングに近い費用が必要になってきます。 ちなみに、この車両は初期型なのですが、 同じように初期モデルで一度もフォークオイル(もちろんショックオイルも)交換してない方は 普通に乗ってる方でも同じような状態になっていると思いますので、 一度くらいは、オーバーホールした方がいいんじゃないかと思います。 で、次は某ASライダーA様が乗る予定のCRF250Rのサスペンションを オーバーホール&リバルビング&ストロークカット。 んが、リアショックをスプリング外して単体で作動チェックすると動きが変・・・ ダンパー最弱にしても、奥まで入れると引っかかってしまい、 最後の数センチでまた引っかかり・・・ ガスも抜けて無いし、念のため充填しなおしても同じ。 0.01mmの書き間違いじゃないよ、10分の1mmね。w もともとモトクロスで使ってた車両だったみたいで 中もドロドロだったので、 かなりハードに使ってたんだろうって感じですが、 でも計ってみると、磨耗で減った感じじゃなく、 中央部で摺動してない部分よりむしろ狭くなってるとこがあって つまり外から潰された感じ。 で、一番狭くなってる部分(×印)の近くになにやらぶつけた痕が。 飛び石でクランクケース割れたなんて話しはあるけど、 スプリングの間かいくぐってそんなデカイ石がぶつかるとも思えないし イニシャルリング回すのに間違って叩いたとか? でもこれくらいの打痕でそんなに凹むか? ってことで、どうすればこんなに凹むか試してみたい衝動を抑えつつ、w 真相は不明なまま、どうにかある程度修正を加え・・・ って、バイスでやったんだけど、 リアショックのボディって思ってたより強いんだねぇ。。。 結構がっつり掴んでも 意外と変形しないことがわかったのが今回の収穫だったりw で、更にボディーにあわせて変形してたと思われるピストンの向きを数パターン試して 手で押し引きする分には気にならない程度にまで回復。( ̄ー ̄)v こういうこと書くと、そんないい加減なことで良いの? サスペンションのフリクション管理ってすごく重要だって雑誌に書いてるよ。 ってなことを思う方も結構たくさんいらっしゃるのは充分理解しつつ、 正直、単体で手で動かしてほとんどわからないレベルの違いを 乗ってわかる人ってま~ほとんど居ないです。(キッパリ) そりゃ、もちろんマトモなものをベースにできるなら それに越したことは無いですが、 中古で買ってもそれがまともかどうかなんて博打だし、 新品買ったら中身換える予算ないし、 となると、ある程度マトモに作動する状態で、 狙った仕様に変更した方がコストパフォーマンス的に高いだろう、 という判断の基に作業を進めてます。 という感じで、限られた予算の中で より良いマシンに仕上げて行くにあたっては、 個々の理想を追うよりも 現実と向き合って判断する必要があるわけで、 トータルでのコストパフォーマンスの方が 遥かに重要だと私は考えていますので、 一般のお客様とも基本的には そういうスタンスでご相談に応じるようにしています。 ぁ、ちなみにコストパフォーマンス低いのわかってても、 純粋な興味からコスト度外視したことを試してみたい、 ってな男前なw方のご要望にはキチンとお応えしますので、 その場合はその旨しっかりとお伝え下さいませ。( ̄ー ̄)v
by glideride
| 2012-01-17 19:36
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