モタードに強い!大阪の愉しいバイクショップGLIDERIDEのブログ
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明暗を分けた1000分の3秒
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KAYOちゃんが早速リザルトをアップしてくれましたので、
moto-2のタイムアタックの結果をぜひご覧になってください。



トップのキッシー<岸田尊陽選手>と
2番手カズシさん<吉田和司選手>のギャップは
たったの0.003秒!!
距離にするとほんの10cm程の差。

しかし当然グリッドの位置は、
その10cmの差とは関係なく順位で決まっていますので、
いくらスタートは有利なDR-Z400SMと言っても、
グリッド上の距離を確実に逆転できるほどの差はありません。

結局、予選ヒートのスタートはお互いにベストスタートで
DR-Z400SMの吉田選手が、
トップを走るCRF250R岸田選手に対して
常にプレッシャーを掛け続けるという展開となり、
終盤に最終ダートでトップを走っていたキッシーが
あわや転倒!という見せ場?wはあったものの、
流石のマシンコントロールでラインを外したマシンを上手に前に進め
お互いにそのままポジションが変わること無くゴール。

3番手を走る現在ランキングトップのハスクバーナSM250R山下選手も
時折ペースアップして前の2台に対し間近に迫ることはあるものの、
パッシングを仕掛けるほどの余裕は無さそうに見えました。

そして、迎えた決勝。
トップグループは予選ヒートと同じグリッドから
ここでもそれぞれ順当なスタートを切り、
ポジション通りバックストレートから第一ダートへ
そして、最終ダート入り口で勝負を仕掛けるべく、
その手前のすり鉢状の右コーナーへプッシュして進入した
DR-Z400SM吉田選手はフロントからスリップダウン。

実は決勝前に、吉田選手から
「キッシーのミスを待っても勝てないと思うから積極的に勝負に行っても良いか?」
と言う確認があったのですが、
岸田選手のプレッシャーに対する強さは私自身嫌と言うほど体験しているので、
「もちろんOK」
と即答していて、そういう結果になることは覚悟していましたが、
チーム監督としてOKを出したことを、少し後悔したのも事実です。

ただ、絡んで2台とも転倒という、最悪の結果ではなかったことが、
幸いといえば幸いでした。

その後は、2番手を走る山下選手に対し
タイム的に若干のアドバンテージを持つ岸田選手が
時折ペースアップして背後に迫ってくる山下のプレッシャーに
惑うことなく冷静なレース展開で優勝。

転倒により一旦はほぼ最後尾(スタートミスで大きく遅れたライダーの直前)まで、
ポジションを落としたDR-Z400SM吉田選手ですが、
その後、トップグループよりも速いアベレージで16台を抜いて4位まで復帰という
まさに鬼神のような走りを見せてくれました。

レースにたらればはありませんが、
「タイムアタックでカズシさんの方が速かったら違ったレース展開だったと思う。」
と、レース後、優勝した岸田選手自身がコメントしているように
まさにタイムアタックでの1000分の3秒が
二人の明暗を分けたと言っても過言ではないレースでした。




結果としては、また4位と、
DR-Z400SMでの目標である表彰台獲得は逃してしまいましたが、

トップグループの転倒など、
運良く、たまたま表彰台と言う結果では意味が無くて、
トップグループと同レベルのタイムを出せるマシンに仕上げて
トップグループでレースをして、
その結果としての表彰台と言うのが目標だったので、
今回はタイムトライアルでもトップと0.003秒差
そして、レース中の最速ラップ!!と言う、
思っていた以上の結果に対して満足しています。


今シーズンのグライドライドDR-Z400SMは
これまでのコンセプトを若干外れて
完全に吉田和司仕様と言える仕様に仕上げて行っているわけですが、
実は現在の仕様は、
昨年までの私の常識とはかなりかけ離れたセッティングになっています。

吉田選手に対しては非常に失礼な話ですが、
実際のところ、吉田選手のライディングはかなり特徴的な面が多くて、
正直なところ、その走りにあわせる方向でセッティングを進めて
本当にトップグループに近いタイムが出せるのかと疑心暗鬼になり、
これまでの常識的なセッティングに走りを合わせてもらった方が
いいのかも知れないと思った時期もありました。

私がそんな状態だったので、
吉田選手も自分の走りに自信を持てなかった時期もあったんじゃないかと思います。


ですが、吉田選手はロード時代には
鈴鹿南コースの絶対レコードを出したこともあるライダーなので、
その時のイメージに近い走りの出来るマシンに近づけていくことが出来れば、
少なくともターマック上ではもっと速くなる可能性はあるだろうと、
その部分を信じて、まずはターマック上でトップレベルの走りが出来るように仕上げ、
ダートのことは、その後考えようと思い直し、
琵琶湖ラウンド後は、
まずは吉田選手が走りやすいマシン作りを進めていこうと決めていました。

そして、これまでのテスト結果や
自分自身で吉田選手の走りを擬似的に再現してみたイメージをベースに
理論的な裏づけも含めてトータルで考えた結果、
進めるべき方向は明確にはなっていたので、
その後も数回の仕様変更とテストを繰り返し、
前日練習でも吉田選手の走りをチェックしながら
現場でリアショックのリバルビングを2回やり直した結果、
やっとトップグループで闘えそうなマシンに仕上がって来ました。

もしかすると、たまたま今回の仕様が
タカタのコースにピンポイントで合っていただけで、
違うコースではまったく違う結果になる可能性もありますし、
まだ、ベースの部分で修正したい点もあって
完璧と言える状態ではありませんが、
今回ファーステストと言う結果を出せたことで、
少なくともタカタのコースではトップ争いの出来るマシンになっていたということで、
疑問を持ちながら進めていた作業が、今後は自信をもって進めることが出来そうです。

これまでに行ってきた他の何名かのオールスターライダーや
自分自身のサスペンションにセッティングに関しては、
今回優勝した岸田選手とのやり取りの中で得た経験をベースにしたノウハウで
ほぼ問題なく対応出来ていたので自分自身の中ではある程度
黄金律のようなものが出来つつあったのですが、
それとはまったく異なる方向性のセッティングで
ほとんど同じようなベストタイムを出し、
そしてアベレージでもトップグループを上回るタイムで走れたという結果は、
私のサスペションセッティングに対する考え方の幅を大きく広げてくれたように思います。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言う言葉があります。
失敗する前に先人の結果に学べという意味のようですが、
サスペンションセッティングは歴史から学ぶというわけにはなかなかいきませんので、
ある程度失敗を重ねて覚えていくことも必要になります。

ですが、判断基準を自分の経験という狭い範囲に捉われていては判断を誤る
という意味では、同じことが言える訳で、
もっと客観的に考えて行くことの重要性を改めて思い知らされました。


そんな素晴らしい成果を私に与えてくれた、
吉田選手と岸田選手という2人のライダーが
当チームのライダーであることを誇りに思うと同時に、
この2人の素晴らしいライダーに改めて感謝したいと思います。
by glideride | 2010-08-03 20:20 | MOTO-1→SMJ | Comments(4)
Commented by シンジ at 2010-08-04 05:57 x
遠征お疲れ様でした。&1位4位おめでとうございます。
「もちろんOK」のあたりでグライドさんのレース好きを感じました!
存在感タップリな週末だったようで何よりですね。
現場で観たかったな~♪
Commented by kyoro at 2010-08-05 12:27 x
おめでとうございます。
キッシーさん、カズシさんすごいですね
Gぃさんだけでなく、サポートされてる皆様もお疲れ様でした。

グライドライドの凄さをさらに感じました。
これから先がさらに楽しみですね
応援してますので、楽しくレースに臨んでください。
Commented by リカオン at 2010-08-05 12:59 x
キッシーさん、カズシさん、そしてGィさん、おめでとうございます。

最速の人たちに会えて、気兼ねなく質問できる、ファンライドスクールのありがたさを改めて感じております。
そしてファンライドスクールを開催してくださるGィさんに改めて感謝しております。
できれば、今週末直接お祝いご挨拶したかったのですが、サービス出社の予定のため残念です。
スクールに参加できる人たちがうらやましい~。
Commented by glide at 2010-08-05 14:04 x
シンジさん>諦めずに続けてきてヨカッタなと思ってます。
九州で待ってますよ。(^_^)v

キョロさん>今回は2人ともホントニ凄かったです。
次こそは1-2獲って欲しいとこですが、あまり言うとまたプレッシャーになるので。www

リカオンさん>ドモドモ。今回も当日参加行けそうなので、出社が無くなったらぜひご来場を。(^_^)v